ぬ
(ぬき)
一般的には、木造建物の柱と柱を貫いて構造的に固める横材のことで、壁下地材の取り付けと壁の補強が目的です。取り付ける位置により、地貫、胴貫、内法貫、天井貫などがあります。また、木製の脚物家具においては、脚部に柄(ホゾ)で差し込まれる水平な補強材のことを指します。また、薄くて幅の狭い板材の市場品で、小幅板のことも貫と言われています。
塗壁(ぬりかべ)
土壁、漆喰、モルタル、プラスターなど、左官材料を塗って仕上げた壁のこと。ボード材を張りつけるような乾式工法に対して、塗壁は湿式工法の代表的な仕上げ方法です。
濡れ縁(ぬれえん)
家屋の外側にあって、雨ざらしになる縁のこと。通常の縁側は長手方向に板を張るのに対して、濡れ縁は直角方向に短い板などを張ります。
ヌック(ぬっく)
心地よい隠れ場所という意。趣味などに使える小さなスペースや、簡単な食事やお茶を楽しむことができるスペースなどを指すこともある。
布基礎(ぬのきそ)
小規模な木造の建物に用いられる基礎で、土台の下部に設けられるフーチングが一般的には450mm程度の基礎のこと。地盤の地耐力によってはフーチング幅を広げて対応するかべた基礎を採用。
塗籠(ぬりごめ)
寝殿造りの屋内に設けられた壁で囲われた閉鎖的な小室のこと。寝室として用いられるほか、衣類や調度の収納場所ともなったが、平安時代中期以降は就寝には使われなくなった。また、民家でも就寝や収納の場とされ、しだいに納戸などとよばれることが多くなった。